カナダ小売売上高の堅調な伸びを受けて米ドル/カナダドルは反転、米ドルは反発

カナダ小売売上高の堅調な伸びを受けて米ドル/カナダドルは反転、米ドルは反発
  • カナダの小売売上高データが予想および事前発表と一致したことを受けて、USD/CAD は上昇しました。
  • カナダの小売売上高の着実な伸びは、BoCの大幅な利下げへの賭けを圧迫するだろう。
  • 投資家は11月の米国S&PグローバルPMI速報を待っている。

9月のカナダ小売売上高データが着実に増加し、米ドル(USD)が2年ぶりの高値を更新した後、日中の上昇の大部分を手放したため、米ドル/カナダドルのペアは日中の上昇をすべて放棄し、下落しました。

カナダ統計局は、インフレを促進する個人消費の重要な指標である小売売上高が0.4%増加し、同月の予想と一致したことを示した。安定した売上は、飲食料品への支出の増加によってもたらされましたが、ガソリンスタンドでの売上高は減少しました。個人消費指標の堅調な伸びが、カナダ銀行(BoC)が2回連続で50ベーシスポイント(bps)の利下げを実施するとの市場予想を弱めると予想されている。

中銀の大幅利下げに対する市場の観測は、政策決定直後にすでに沈静化していた。 消費者物価指数 10月の消費者物価指数(CPI)統計は、物価圧力が予想よりも速いペースで加速していることを示した。

主要6通貨に対する米ドルの価値を追跡する米ドル指数(DXY)は、108.00から107.50近くまで下落した。

投資家は連邦準備理事会(FRB)が主要7カ国(G7)諸国の中央銀行の一つとなり、G7もより緩やかなアプローチを取るだろうと予想しているため、米ドルの見通しは引き続き堅調だ。市場では、ドナルド・トランプ次期大統領が通商・税制政策を実施した後、米国のインフレと経済成長が加速するとの期待から、FRBが徐々に利下げに踏み切るとの期待が高まっている。

今後、投資家は日本時間14時45分に発表される11月の米国のS&P世界購買担当者景気指数(PMI)速報値に細心の注意を払うことになるだろう。

By jack