- 日銀の利上げ計画を巡る不確実性の高まりを受け、豪ドル/円は上昇した。
- 自民党連立政権は下院定数465議席中215議席のみを獲得し、過半数の基準となる233議席を達成できなかった。
- オーストラリア準備銀行周辺のタカ派ムードにより、豪ドルが支持を集めている。
豪ドル/円は過去2回の取引で見られた最近の下落を取り戻し、月曜日の欧州時間序盤は101.20付近で取引されている。豪ドル/円の上昇は、日本銀行(日銀)の利上げ計画をめぐる不確実性の高まりに関連している可能性があるが、日本の与党が議会の過半数を失ったことでさらに不確実性が悪化している。
日曜日の選挙で、日本の長期政権である連立政権は2009年以来初めて下院で過半数を失い、日銀が「追加利上げ」を進める能力に疑問を投げかけた。自由民主党とその連立パートナーである公明党は、下院定数465議席中わずか215議席を獲得し、過半数の基準となる233議席には届かなかった。一方、最大野党の立憲民主党は98議席中148議席を獲得した。
オーストラリア準備銀行(RBA)のタカ派的発言を受けて豪ドル(AUD)が支持されている。 RBAは、現在の4.35%のキャッシュレートは、雇用水準を下支えしながらインフレ率を2%〜3%の目標範囲内に収めるには十分な制限的であり、差し迫った利下げの可能性は低いと強調した。
先週、 RBA アンドリュー・ハウザー副総裁は、オーストラリアの堅調な労働参加率を強調し、RBAはデータに依存しているものの、特定の数字に過度に依存することは避けていると明言した。トレーダーらは水曜日に発表される主要な国内インフレ統計を待ち構えており、豪準備銀行の今後の金融政策スタンスに影響を与える可能性があるため、依然として慎重な姿勢を保っている。