制裁への懸念がパラジウムを後押し – コメルツ銀行

制裁への懸念がパラジウムを後押し – コメルツ銀行

コメルツ銀行の商品アナリスト、バーバラ・ランブレヒト氏は、パラジウム価格は昨日一時9%以上上昇し、オンス当たり1170ドル弱と昨年12月以来の高値を記録したと指摘した。

恐ろしい制裁発動を受けてパラジウム価格が上昇

「情報筋によると、米国政府は残りのG7諸国に対し、ロシアのパラジウム(およびチタン)に制裁を課すよう要請する用意がある。ロシアはパラジウム市場で支配的な地位を占めており、1社が世界の鉱山供給量の40%を供給している」パラジウムの約半分を輸入しているEUは、2021年には輸入量の約3分の1をロシアから得ている。」

「シェアはおそらく減少したが、依然として重要なシェアを維持する可能性が高い。米国はロシアのパラジウムを購入し続けている。制裁への恐怖でパラジウムの価格が上昇したのはこれが初めてではない。最も大規模な価格上昇はウクライナ戦争開始直後に起きた。」 「昨年12月、米国と英国がロシアのアルミニウム、銅、ニッケルに新たな制裁を課した後、パラジウムも急騰し、パラジウムが次に標的となる金属になるのではないかとの懸念が高まった。 1か月前、ロシアのプーチン大統領がパラジウムについては特に言及せずに特定の金属に輸出制限を課すと脅した際にも、パラジウムは大幅に反発した。

By jack