昨日、日銀が政策金利を据え置いたことを受けて、米ドル/円は急上昇した。 USD/JPYの上昇は、FRBが利下げペースを緩めるよう誘導したことによるUST利回りの上昇にも起因している可能性がある。このペアは156.71で最後に見られました。日銀の話に戻ると、上田総裁の発言はより慎重で「時間稼ぎ」のようにも見える。同氏は、「賃金に関する情報の欠如」が政策当局が金利を引き下げた理由の一つだと述べた。 OCBCの為替アナリスト、クリストファー・ウォン氏は、同氏は「賃金については次回会合までにある程度の情報が得られると予想される」と述べた。
日銀は時間を稼いでいるようだ
同氏はまた、賃金上昇のさらなる持続可能性を確認したいとも述べた。春季賃金交渉もトランプ政権の政策も全容が明らかになるまでには長い時間がかかるとも述べた。そのため同氏は、実質金利が依然として非常に低い水準にあるため、日銀は後手に回るリスクを慎重に考慮する必要があると警告した。次のMPC(1月24日)で引き分けの可能性はおそらくまだ残っているだろう。しかし今のところ、日銀の消極姿勢とFRBの一時停止ガイダンスは、USD/JPYが断続的な上昇圧力にさらされ続ける可能性を示唆している。
「今朝、加藤財務大臣は、日本円が対ドルで300ピップス急落したことを受けて、為替市場で過度な動きがあれば当局が適切に対応すると述べた。三村宗太局長も、為替が過度に動いた場合、適切な対応が必要である。強い米ドル傾向に直面して口頭介入を行っても、政策措置が講じられない場合は、せいぜい圧力の動きを遅らせるだけである。短期的にはさらなる円安を阻止できるのは、日銀のハト派姿勢の緩和、やがて日銀利上げ期待への何らかの誘導、および/または米ドルの軟化だろう。」
「日足チャートの強気の勢いはそのままだが、RSIは買われ過ぎの状態に近い状態から転換の兆しを示している。レジスタンスは158、158.90レベル。サポートは156.67(7月高値から9月安値までのフィボリトレースメント76.4%)、レベル154.50/155。」