- カナダのインフレ統計が軟調だったことで中銀のさらなる利下げの必要性が高まり、米ドル/カナダドルは1.4280付近の上昇を維持した。
- 11月の年間コアCPI上昇率は1.9%と鈍化した。月内では横ばいとなった。
- 米国の小売売上高は 0.7% 増加しました。投資家はFRBの主要政策会合を待っている。
カナダと米国の11月の月例小売売上高インフレデータの発表を受け、火曜日の北米取引では米ドル/カナダドルペアは1.4280付近で堅調に推移した。
11月のカナダのインフレ報告が予想よりも低調だったことで、カナダ銀行(BoC)が2025年にさらなる政策緩和を行うとの期待が強まった。
インフレ報告書によると、総合消費者物価指数(CPI)上昇率は1.9%で、予想や前回発表の2%を下回った。前月比のコアインフレ率は予想通り横ばいでした。 10月の月間CPIは0.4%上昇した。
中央銀行が推奨するコアCPI指標(変動の大きい8項目を除く)は10月の1.7%から1.6%に低下した。同月、中銀が推奨するインフレ指標は0.1%引き下げられた。
一方、予想を上回る米国小売売上高データの発表を受けて、米ドル(USD)は上昇しています。 小売販売個人消費の主要指標は0.7%増加し、予想や前回発表の0.5%を上回った。
今後、米ドルの主要イベントは水曜日の連邦準備理事会(FRB)金利決定会合となるだろう。 FRBは金利を25ベーシスポイント(bps)引き下げ4.25〜4.50%とし、3回連続の引き下げとなると広く予想されている。
投資家は、FRBが2025年初めに政策緩和プロセスを一時的に停止するかどうかを判断するため、ジェローム・パウエルFRB総裁のコメントに細心の注意を払うことになるだろう。-CME FedWatchツールによると、FRBが金利を据え置く可能性はほぼ80%である1月の政策会合では4.25─4.50%で据え置いた。