• RBAが利下げの扉を開く中、豪ドル/米ドルは0.6230付近まで下落。
  • FRBの利下げ誘導により米ドルの主導権が維持された。
  • 20週間EMAの低下は、オーストラリア通貨ペアのより広範な見通しが弱気であることを示唆しています。

火曜日の欧州取引で豪ドル/米ドルは0.6230付近まで下落。 12月10日に発表されたオーストラリア準備銀行(RBA)の金融政策会合の議事要旨が若干ハト派的な内容となったため、豪ドル相場は下落し、豪ドル(AUD)の重しとなった。

議事要旨は、豪準備銀行の政策当局者らが、物価圧力が予想通り緩和しており、「金融政策の引き締め度合い」の緩和を開始するのが「適切」であると確信していることを示した。

オーストラリアの物価圧力は11月に3%まで緩和した。それでもRBAの目標である2%を上回っており、2026年まで回復する可能性は低い。

一方、米ドル(USD)は取引量が少ないため、減少した週でも上昇を続けている。 米ドル指数 主要6通貨に対するグリーンバックの価値を追跡する(DXY)は、108.00を超える上昇に固執している。米連邦準備制度理事会(FRB)が2025年までの段階的な利下げを誘導したことを受けて、米ドルは堅調に推移している。 FRBは来年の利下げは2回のみとみており、UBSのアナリストらは6月と9月の政策会合で予想している。

豪ドル/米ドルは4年ぶり安値の0.6180を若干上回る水準で推移している。しかし、20週間指数移動平均(EMA)は0.6520近辺で推移しているため、豪ドルペアの見通しは弱気となっている。

14週間の相対力指数(RSI)は20.00から40.00の間で変動しており、弱気の勢いが損なわれていないことを示しています。

オーストラリアペアがラウンドレベルのサポートである0.6200を上回る回復を維持できなかった場合、2020年3月6日の安値である0.6120と心理的サポートである0.6000に向けてさらなる下落が見られる。

一方、11月25日の高値である0.6550を超える決定的な回復は、資産をラウンドレベルの抵抗である0.6600に向けて動かし、その後9月11日の安値「0.6622」に向かうことになる。

豪ドル/米ドル週足チャート

By jack