- 投資家が米国のインフレやECB政策会合などの主要イベントを待つ中、ユーロ/米ドルは1.0530付近まで下落。
- ECBは木曜日に預金ファシリティー金利を25bp引き下げ3%にすると広く予想されている。
- エコノミストらは、11月の米国の年間総合CPIが3.3%着実に伸びたと予想している。
火曜日の欧州取引では、ユーロ/米ドルが1.0530近くまで下落し、投資家が大暴落を前に慎重になっている。 欧州中央銀行 (ECB)金融政策会合は木曜日に発表される予定。ディーラーらは預金ファシリティー金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げ3%とすることを織り込んでいる。 ECBによる利下げ決定は連続3回目となる。
市場の専門家らは、ドナルド・トランプ大統領の勝利を含む多くの要因が要因であると推測している。 米国 (米国)大統領選挙、フランスとドイツの政治的混乱、経済の急落 ユーロ圏 企業活動により、金融市場参加者は木曜日の政策会合で利下げに参加せざるを得なくなった。
フランス政府の影響とドイツとフランスの不安定は、ユーロ圏の経済成長に直接影響を与える可能性があり、ユーロ圏は貿易圏最大の経済大国であるため、物価圧力の重しとなるだろう。トランプ氏がホワイトハウスに到着した際に、同氏の関税がユーロ圏のインフレに与える影響は依然として不透明だ。
トランプ大統領の追加関税がユーロ圏経済にインフレ的な影響を与えるかデフレ的な影響を与えるかについては、ECB政策当局者の意見が分かれている。少数のECB政策当局者は、トランプ大統領の関税により対米ドルでユーロ(EUR)が大幅に下落し、個人にとって輸入品がより高価になり、価格圧力が強まるシナリオを想定している。それどころか、関税引き上げによりユーロ圏の輸出部門が阻害されるため、インフレ率が中銀の目標を超えるリスクを予測する当局者はほとんどいない。
毎日のダイジェスト市場の動き:米国のインフレが焦点となりユーロ/米ドルは下落
- 投資家が水曜日に予定されている11月の米国消費者物価指数(CPI)データの発表を待つ中、米ドル(USD)が上昇するにつれてユーロ/米ドルは下落した。インフレ報告では、年間名目CPIが前回発表の2.6%よりも速いペースで2.7%上昇したことが示されると予想されている。変動の激しい食品とエネルギー価格を除いた総合CPIは、3.3%の着実な上昇が見込まれている。
- データが予想から大きく逸脱しない限り、インフレデータが12月18日の政策会合での連邦準備制度理事会(FRB)の金利予想に影響を与える可能性は低い。
- CMEフェドウォッチツールによると、FRBが金利を25bp引き下げ4.25─4.50%とする確率はほぼ90%となっている。マッワイアのアナリストは、FRBが来週利下げするという市場の予想には同意しているが、FRBがいくぶんタカ派的な金利誘導を行うと予想している。
- マッコーリーのアナリストは「最近の米国のディスインフレペースの鈍化、失業率がFRBが9月に予想したよりも低いこと、米国金融市場の活況が、よりタカ派的な姿勢に寄与している」と述べた。
テクニカル分析: EUR/USD の重要なサポートは 1.0500
ユーロ/米ドルは心理的数字の1.0500を超えて揺れる。 1.0573付近の20日間EMAがユーロ(EUR)強気派にとって重要な抵抗線となっているため、主要通貨ペアの見通しは引き続き弱気だ。
14日間の相対力指数(RSI)は売られ過ぎの状況から反発し40.00を超え、弱気の勢いが薄れたことを示唆している。しかし、このペアの広範な弱気トレンドはまだ終わっていないようだ。
下値に目を向けると、11月22日の安値1.0330が重要なサポートとなるだろう。一方、1.0700付近の50日間EMAがユーロ強気派にとっての主な障害となるだろう。