- 木曜日に市場参加者の予想よりも多くの英中銀当局者が利下げに賛成票を投じたため、ポンド/円は196.00付近まで下落した。
- 11月の英国小売売上高は予想よりも遅いペースで増加した。
- 日本の11月の全国CPI統計が暖かかったことは、日銀のタカ派的な見方を後押しした。
金曜日の北米市場で、ポンド/円は約0.4%下落し196.00となった。衣料品店の需要低迷により予想より遅れた11月の英国小売売上高データの発表後、同資産は売り圧力に直面している。
個人消費の主要指標である小売売上高データは0.2%増と、予想の0.5%増より伸びが鈍かった。弱い小売売上高データがポンドの重し スターリング (英ポンド)。しかし、金曜日の英国通貨全体のアンダーパフォームの主な理由は、英国の金利見通しがハト派的に高まっていることである。 イングランド銀行 (BoE)。
英中銀は予想通り主要貸出金利を4.75%に据え置き、金融政策委員会(MPC)の委員9人中3人が金利を25ベーシスポイント(bps)引き下げ4.5%にすることを提案した。しかし市場参加者は、ハト派的な金利決定に賛成票を投じる政策担当者は1人だけだと予想していた。
一方、金曜日の11月のインフレ報告が予想よりも高かったことを受けて、日本円(JPY)は上昇した。全国消費者物価指数(CPI)で測定されるコアインフレ率は、10月の2.3%から2.9%に加速した。生鮮食品を除く全国CPIは2.7%上昇し、予想の2.6%および前回発表の2.3%を上回った。
物価圧力の加速により、今後の政策会合で日本銀行(日銀)が追加利上げを行うとの期待が高まっている。
GBP/JPYは日足の時間枠で対称トライアングル形成の頂点付近を推移しており、ボラティリティが急激に縮小していることを示唆している。 50日と200日の指数移動平均(EMA)(それぞれ194.25と193.00付近)を上回って取引されているため、この通貨ペアの見通しは強気だ。
14日間の相対力指数(RSI)は60.00付近で推移している。このレベルを超えると強気の勢いが発動します。
この資産が木曜日の高値199.00を上抜ければ、10月の高値200.00と6月14日の高値201.60に向けた新たな好材料が見られる。
一方、12月9日の安値190.60を下回ると、12月3日の安値188.00付近、続いて9月18日の安値185.80にさらされることになる。