- FRBが水曜日に25ベーシスポイント利下げすると予想されているため、ユーロ/米ドルは引き続き上昇している。
- CME FedWatchツールは、FRBの12月会合で四半期ベーシスポイント利下げが完全に織り込まれることを示唆している。
- エマニュエル・マクロン大統領が中道派の同盟者フランソワ・バイルー氏をフランス首相に任命したことを受け、ユーロは上昇した。
ユーロ/米ドルは週明けに上昇幅を拡大し、月曜日のアジア取引では1.0520付近で取引された。この利点は、水曜日に予定されている連邦準備理事会(FRB)の金利決定を前に、米国債利回りが低水準となる中、米ドル(USD)が下落したことに起因すると考えられる。
FRBは2024年の最後の金融政策会合で25ベーシスポイントの利下げを発表すると広く予想されている。市場アナリストは、堅調な米国経済とインフレ率の上昇を踏まえ、米国中央銀行が市場の休息に備えながら利下げすると予測している。 2% CME FedWatchツールによると、市場は現在、FRBの12月会合での4分の1ベーシスポイント利下げを完全に織り込んでいる。
加えて、 FRB ジェローム・パウエル議長の記者会見とドットプロットは注意深く監視されるだろう。今月初め、パウエル議長は「中立を目指す中で、もう少し慎重になる余裕はある」と述べ、慎重な口調を維持した。同氏は利下げを急いでいないことを示唆した。
エマニュエル・マクロン大統領が中道派の同盟者フランソワ・バイルー氏をフランス首相に任命し、政治的安定への期待が高まったことでユーロの支持が高まった。マクロン大統領は、ミシェル・バルニエ氏が議会信任投票の結果辞任を余儀なくされたことを受け、速やかに新たな候補者を選ぶと約束していた。
金曜日に、 欧州中央銀行 理事会(ECB)のロバート・ホルツマン委員は、景気刺激のためだけに利下げするのは間違いだと述べた。ホルツマン氏によると、ECBの主な責任は物価の安定を確保することであり、経済成長を促進することではない。ブルームバーグが報じたところによると、同氏は「景気刺激のために今利下げすることは、われわれの現在の立場に矛盾する」と述べた。